広島市総合防災センター　防災宿泊研修（ホテル・旅館等）

　ホテルや旅館では、利用者の多くが建物の構造や間取りを熟知しておらず、また宴会等で飲食を伴うことが多

くあります。特に飲食を伴った（酩酊の）宿泊者は、寝タバコや火の不始末などの危険性をはらんだ宿泊者である

とともに、避難が容易でない宿泊者でもあります。これらの宿泊者に火災発生を知らせ、迅速かつ的確な避難誘

導を行うことは極めて困難な状況となります。

　防災宿泊研修では、火災発生から鎮火までの流れに応じて、現場確認、通報連絡、初期消火、避難誘導など

の火災の初期に必要な自衛消防活動の要領を、夜間就寝中の訓練を通じて習得することができます。

　防災宿泊研修を受講された事業所は、消防法令で定める消火訓練及び避難訓練を各１回実施した

ものとみなすことができます（ただし、広島市消防局管内の事業所に限ります）。

　消防法令に定める訓練として受講される場合には、広島市消防局が定める様式「自衛消防訓練通知

書」を受講日までに所轄の消防署へ提出するとともに、その控えを「防火管理維持台帳」に綴じておいて

ください。

　「自衛消防訓練通知書」の記入例及び様式　


研修時間　各研修日とも、１泊２日（午後２時～翌日午前１０時　受付は初日午後１時４５分まで）
回　数	実　施　日	備　　考
第１回	１０月３０日（水）～３１日（木）	受付終了
第２回	２月　４日（火）～　５日（水）


時　間	研修項目	主な研修内容
14：00～14：10	オリエンテーション	施設の案内、研修の概要
14：10～14：50	防災講座	災害の実態、自衛消防活動、防災ビデオ
14：50～15：00	（休憩１０分）
15：00～15：50	避難訓練	防火区画のしくみ、避難誘導、煙（無害）の中での避難体験、避難器具の取扱実習
15：50～16：00	（休憩１０分）
16：00～16：40	消火訓練	消火器による放射訓練、屋内消火栓による放水訓練
16：40～16：50	（休憩１０分）
16：50～17：20	消防用設備等の概要	スプリンクラー設備消火実験、自動火災報知設備・非常放送設備の取扱実習
17：20～17：40	（休憩２０分）
17：40～18：00	総合訓練事前説明等	事前説明・訓練準備
18：00～19：00	総合訓練	現場確認、通報連絡、初期消火、避難誘導
19：00～20：00	（夕食・休憩６０分）
20：00～20：30	総合訓練反省会	総合訓練反省会、夜間訓練説明
20：30～22：00	（入浴・休憩）
22：00～ 7：00	就寝・夜間訓練	夜間就寝中の不時想定訓練
7：00～ 8：00	（洗面・朝食・身辺整理）
8：00～ 8：30	地震対策	地震への備え、地震体験
8：30～ 9：30	応急手当	心肺蘇生法、ＡＥＤ取扱実習
9：30～ 10：00	まとめ	夜間訓練反省会、研修まとめ、質疑応答、アンケート
※カリキュラムは、天候等や参加人数等により、変更することがあります。